書けないラスト 青の寝室 2014年/フランス/76分/60
思わせぶりなタイトル付けちゃったけど、あまりに衝撃的過ぎてラストを書かないのではなくて、そもそも書くべきラストがない、というか。
いきなりエロい展開で始まるこの映画は、油断してみてるとさっぱりもってストーリーが分らない。
「現在と過去を交錯させながら映画の3分の2が過ぎないと事件の全容が見えてこないミステリアスな構成」
青の寝室|映画|WOWOWオンライン
なのだ。
ハリウッドもやる時は徹底してやるけど、基本的には見やすいので、こうした疲れるタイプの映画は少なくてストーリーをちゃんと把握しようと思うだけで、疲れる。でも、嫌いじゃない。おいでおいでされる方がよっぽど警戒してしまう。
ただ、ハリウッド映画で慣れている、ちゃんとしたラスト、答え合わせができるスリラーに慣れていると、思いっきり外される。まあ、一応、女はコワイよ~って示唆するセリフはあるんだけど、何がどうなっているのか、説明は全くない。
ジグソウ描いた「ソウ」なんか、最後の5分で見事な答え合わせをしてくれるのに、こっちはほとんど何もないので、何が起こったのか分らないんだよね。
でもいい。80分に滿たない、という時間がなんかこう、身の程弁えた、という感じで好感あり。何度も見直せようという魂胆まるだしの混乱映画で時間が長い映画はシンドイもんな。といいつつ、多分もう見ないけど。