凡庸な佳作 マイ・ブラザー 哀しみの銃弾013年/フランス/アメリカ/128分/75
弟刑事、兄犯罪者、確執、家族、絆。まあこんな感じでストーリー考えたら、誰もがこんなストーリーを考えるはず。ストーリーはかくのごとくありふれたもので展開もラストも、まあお約束の定番。
しかし、自分のようにストーリー重視で映画を見る人間に取ってみても、やはりストーリーだけではなく、俳優の演技やその描き方など、水準を大きく越える場合は、やっぱり感じるものがあるね。
ダメな兄役のクライヴ・オーウェンがすっごく良かった。特にラストの表情。もちろん弟のマリオン・コティヤールのギリギリのところで兄を救ってしまうやるせなさもきっちりと表現していて、お互いの確執、絆を全編を通してこちらに問いかけ続けるからこそ、このラストの表情が際立ってる。それに対する弟のしぐさ。う~。
いい映画を見た時は、ラストのクレジットもじっくりと見てしまうよね~。
それにしても、悪い奴にはなぜいい女が付くのか? どうしても納得いかん。と思ったりしたのだが、考えてみたら、自分も全くそうであることに気がついた。
いい女を落とすコツ。ワガママでどーしょ~もない男になることである。