シネマチップスに憧れて

ジジイになって来て、見た映画を忘れてまた見る、ということが増えてきた。名作ならよい。だが、好きでもない映画は大抵忘れているので、半分以上見てからようやく気がつくことがある。それを防ぐために、自分のための映画備忘録である。採点もしたが、これは単純にもう一度見る価値があるかどうか、という個人的な指標でしかない。だから総ての記事がネタバレ含む。未見の人は読まないように。

凡作の見本 ラストミッション/2014年/アメリカ/116分/40

2014年のアメリカでこんな作品が成立するんだなあ。まさにこれこそ凡作の見本。

仕事で家庭を省みなかった男が、余命僅かと知って修復に走る。あー、そうですか。

で、2014年だけあって、主人公の仕事がCIAとか、最後の相手が大物だがトンマな取り巻きでサスペンス調のくせに笑いを狙ったりと、それなりにひねったのかもしれないが、リュック・ベッソンがこんなアホだったと発見できたこと以外に収穫はなし。

見どころは、ヴィヴィ役のアンバー・ハード。めちゃくちゃ綺麗である。主人公もこのヴィヴィに無理難題言われるのであるが、男なら絶対にこんな美女の言うことに逆らうことはできないであろう。

ケビン・コスナーの大根ぶりを含めて、これぞ凡作。駄作、愚作と言わないのは、アンバー・ハードを出演させた見事さに免じて。だいたい、最後まで見たのもこの女優だけ見たかったからだ。最初に出なかったら、最後まで見てないよ。